【森で拾った奇妙な卵と悪夢の悲劇】映画『ハッチング ー孵化ー』あらすじ・感想・評価

映画「ハッチング 孵化」/出典元:映画.com

監督・脚本

監督ハンナ・ベルイホルム
脚本Ilja Rautsi

作品情報

公開日2022年
上映時間86分
制作国フィンランド・スウェーデン
年齢制限PG12

出演者

シーリ・ソラリンナレイノ・ノルディン
ソフィア・ヘイッキラOiva Ollila
ヤニ・ヴォラネン

あらすじ

長女が見つけた謎の卵の孵化をきっかけに起こる恐ろしい事件により、家族の真の姿が浮き彫りになっていく様を描いたフィンランド製ホラー。北欧フィンランドで家族と暮らす12歳の少女ティンヤ。完璧で幸せな家族の動画を世界へ発信することに夢中な母親を喜ばすため、すべてを我慢し自分を抑えるようになった彼女は、体操の大会優勝を目指す日々を送っていた。ある夜、ティンヤは森で奇妙な卵を見つける。ティンヤが家族には内緒で、自分のベッドで温め続けた卵は、やがて大きくなり、遂には孵化する。卵から生まれた「それ」は、幸福に見える家族の仮面を剥ぎ取っていく。監督は世界の映画祭で短編作品が高い評価を受け、今回が長編デビューとなる新鋭女性監督ハンナ・ベルイホルム。
出典元:映画.com 「ハッチング 孵化」

予告編

感想

今回鑑賞した作品「ハッチング ー孵化ー」は、映画の冒頭から何とも言えない不気味さが溢れかえり色々とショッキングな作品となっていました。

初めてこの作品のポスターを見たときは一体どのような内容なのか想像が出来なかったです(笑)卵を見守る少女や奇妙なマスクを着けている3人。難しい映画なのかな?っとだけ思っていました。

いざ鑑賞してみると、物語のテンポは思っていた以上に良く進みとても観やすかったです。また、不気味な世界観とその展開は相性がとても良かったですね。映画の世界観にスムーズに入り込むことができました。

映画の始まりは“幸せな家庭”を映し出したほのぼのとした映像から始まります。しかし、その“幸せ”と”笑顔”の反面おかしな違和感を感じ、物語が進むにつれて徐々に明らかになってくる家族の歪んだ秘密には不快な気持ちになりましたね・・。

そして、そのような環境下で育った娘のティンヤが拾ってきた奇妙な卵。この卵を拾ってしまったときから始まる悲劇は本当に恐ろしく、気持ちが悪くなってしまうほどの展開が待っていました。

私の場合は特にダメージを受けてしまい、途中で休憩を入れながら鑑賞しました・・(汗)普段ではあまり感じない心にまで届く悍ましさがありましたね。

卵の正体や詳細に関してはもちろん秘密です。ただ、個人的に思ったことは捉え方によってその正体は変わるような感じがします。あの正体は一体何なのでしょうか・・。

総合評価

この作品に対しては難しそうな映画かな?っという印象がありましたが、映画全体は大変観やすく独特な世界観で満ちていたので最後まで飽きずに楽しめることができました。

ただ、本当に気持ちが悪くなってしまったことは事実です・・。食事をしながらの鑑賞は絶対におすすめしません!また、精神的なダメージを与えてくる作品が苦手な人も注意ですね。トラウマになってしまうかもしれません。

この作品の鑑賞後に卵の正体を考察してみると更におもしろさが上がりましたね。色々と深い映画でした。

ぜひ興味がありましたらご覧ください!

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