【天才が生み出す死の美学】映画『フランケンシュタイン』感想・評価

映画「フランケンシュタイン」/出典元:映画.com

監督・脚本

監督ギレルモ・デル・トロ
脚本ギレルモ・デル・トロ
原作メアリー・シェリー

作品情報

公開日2025年
上映時間149分
制作国アメリカ
年齢制限PG12

出演者

オスカー・アイザック
ジェイコブ・エロルディ
ミア・ゴス
フェリックス・カマラー
チャールズ・ダンス
クリストフ・ヴァルツ
ラース・ミケルセン

予告編

あらすじ

深い執念に心を支配された天才科学者ヴィクター・フランケンシュタインは、“生と死の境界”へと踏み込み、誰も試みたことのない禁じられた研究にのめり込んでいく。

そしてついに、彼の執念はひとつの「生命」を生み出すが、
その存在は想像を超えた悲劇の始まりだった。

この世に生まれ落ちた創造物は、自分が何者なのかを探し、人間の世界へ歩み出す。
しかし、その姿を見た人々は恐怖と嫌悪で彼を拒み、孤独だけが深まっていく。

感想

本作品を観る前は、正直「ホラー寄りの怪物映画なのかな?」という先入観を抱いていました。

ネジの刺さった頭、ぎこちなく歩く怪物…
そんな古典的イメージを想像していましたが、

蓋をあけてみれば、そこに広がっていたのはまったく別の世界でした。
闇に沈むような美しさと、静かに胸を締めつけてく「死の美学」。

生は神の領域、死は人間が操れる。そう信じていたひとりの天才科学者。

彼の傲慢な挑戦の果てに誕生した「生命」は、ただのつぎはぎの肉体ではなく、
世界の冷たさに触れて深く傷ついてしまうほど、繊細で優しい怪物でした。

そんな心優しい怪物が、人間の醜さや残酷さに触れていく過程は、
見つめるほどに切なく、痛ましい気持ちになりました。

人間は神に近づこうとするほど怪物になってしまうのか。
それとも、最初から本物の怪物は人間のほうなのか。

永遠の命を求めるのは人の性かもしれませんが、
限りある命だからこそ、人は人でいられるのではないか?
そんな哲学的な問いが心に残る作品でした。

映像・キャスト・物語、すべてが美しく調和し、
ギレルモ・デル・トロ監督ならではの幻想的で残酷な世界観に深く浸れる一作です。

評価

総合評価

死の美学に手を伸ばした彼に、別の道はなかったのでしょうか。

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