
監督・脚本
| 監督 | ガルダー・ガステル=ウルティア |
| 脚本 | ダビド・デソラ |
| 脚本 | ペドロ・リベロ |
作品情報
| 公開日 | 2021年 |
| 上映時間 | 94分 |
| 制作国 | スペイン |
| 対象年齢 | R15+ |
出演者
| イバン・マサゲ |
| アントニア・サン・フアン |
| ゾリオン・エギレオル |
| エミリオ・ブアレ |
| アレクサンドラ・マサンガイ |
予告編
あらすじ
ゴレンが目を覚ましたのは、上下に無数の階層が連なる謎の巨大な塔──「プラットフォーム」と呼ばれる場所だった。階層の中央には大きな穴が空き、上層からは残飯の山が乗った巨大な台座がゆっくりと降りてくる。
食事の機会は、その台座が自分の階に止まっているわずかな時間のみ。食べ残されたものを奪い合うしかない極限環境の中、同じ階層にいた老人トリマカシから、この施設の“ルール”を教えられる。
ここでは毎月、ランダムに階層が入れ替わる。上層なら生き延びやすいが、下層に落ちれば飢餓と狂気が待っている――。
1ヶ月後、ゴレンが再び目を覚ますと、彼は171階層のベッドに縛り付けられていた。食料はほとんど届かない深層で、もはや人間性など通用しない。果たしてこの地獄の塔で、彼は生き残ることができるのか。そしてその「システム」の真実とは――。
感想
極限状況で人間の本質がむき出しになる。そんな世界観が圧巻でした。
限られた食料が階層ごとに分配される仕組みは、格差を容赦なく可視化し、まるで社会の縮図を突きつけられているようでした。また、作品全体を通じて視聴者側の倫理観が試され、人間性をどこまで保てるのかを考えさせられる作品でしたね。
序盤は、この異様なシステムと心理描写に強く引き込まれました。生活ルールや、なぜここに来たのかといった背景が描かれていて、掴みのストーリーとして面白かったです。そして何より、登場する料理の美しさが印象的で、豪華な料理が階層を降りるごとに無残に荒れていく様子は、美しいものが壊れていくようで、思わずゾワッとする感覚でした。
中盤以降は思想性がより強まり、抽象的なシーンも増えることで、全体としてやや難解な印象でした。ラストも見る人によって解釈が変わる終わり方だったので、個人的には少し物足りなさがありましたね。
また、暴力や残酷描写が多く、グロテスクなシーンに耐性がない方には正直おすすめしづらい作品でした。精神的にも体力を使う内容ですので、気軽に観るタイプの映画ではないと思います。
評価
| 総合評価 |

飢えは静かで残酷な狂気ですね…。

